岡山県の北東端、中国山脈の南斜面に開かれた谷あいの山里です。緑あふれる釣り鐘型の地形の中央を清流・吉野川が流れ、それに沿って細長い平野部が広がり農地と集落があります。
森林のほとんどは深いグリーンのヒノキやスギで、さらに村の北端には世界的にも少なくなっている原生林・若杉天然林が四季の変化を壮観に映し出しています。
森の木々たちは、舞い降りた雨水や、たちこめる霧から豊富な水をつくり、さわやかな風を運びます。村の南北を走る国道373号線と鉄道・智頭線がエコロジーへの案内役。森林浴、バードウオッチング、星空キャンプ、紅葉狩り、スキー等、四季折々に雄大な自然とのふれあいが気軽に楽しめます。
「湯〜とぴあ黄金泉」をはじめとする各温泉でのんびり過ごせるのも、中国地方随一のラジウム温泉を有する西粟倉村ならでは。また、道の駅「レストセンターあわくらんど」や、隣接する「あわくら旬の里」には特産品売り場が設けられ、郷土料理も楽しめます。
全天候型のスポーツ・レジャー施設「コンベンションホール」や運動公園等、レジャー施設の整備も次々と進んでいます。その一方で、かけがえのない天然の恵みである森林を大切に守るため、植林や伐採という「山の仕事」にも力を注ぎ、自然との共生を考えた山間地域ならではの新たな文化を目指しています。