幕府を開いた頼朝は、幕府の組織を整えるとともに都市づくりを開始しました。 都市づくりがほぼ完成した1230年ころに なると、幕府は全盛期を迎え、鎌倉は政治、軍事、外交、文化などあらゆる面で日本の中心地となりました。 当時の築港である和賀江島を通じて中国の宋や元と の交易が盛んに行われ、禅宗、禅宗様建築、仏像彫刻、彫漆など様々な中国文化がもたされました。 それらは長い年月のなかで守り続けられ、今日でも中世の社 会を支えた繁栄の歴史と華やかな文化を伝えています。