江南市は濃尾平野の北部、清流木曽川の南岸に位置し、東西6.1km、南北8.8km、面積30.17平方キロメートルの市域を有する都市です。地形は木曽川左岸扇状地で全般に平坦で、木曽川の恵みを受けた肥沃な扇状地であり、温暖な気候・風土と相まって、暮らしに最適な自然環境となっています。名古屋市から20km圏に位置し、公共交通機関で約20分で結ばれるなど利便性が高く、ベッドタウンとして都市化が進み、愛知県尾張北部の主要都市となっています。また、木曽川をはさみ岐阜県側の地域との交通結節点ともなっています。
江南市は、古くは先土器時代から人が住み、その後4世紀から6世紀の古墳時代にかけて、二子山古墳や富士塚古墳などが造られました。荘園の時代を経て、戦国時代には織田信長の室であった「吉乃の方」の本拠となり、江戸時代に入ると36か村が明確になりました。
17世紀ころ築かれたお囲い堤により洪水の危険がなくなると、新田や宮田用水が開発され肥沃な土地を活用した農業が発達しました。明治時代になると養蚕などが盛んになり、絹織物産業が 行われるようになりました。その後、化学繊維(人絹)による織物も生産されるようになり、絹・人絹織物産地となりました。また、大正元年には現在の名鉄犬山線が開通し、周辺都市との結び付きが強くなりました。
昭和29年6月1日に丹羽郡古知野町・布袋町、葉栗郡宮田町・草井村の4か町村の合併により江南市が発足し現在に至っています。
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